お薦めの本

他人を引きずり下ろす快感

ネット上ではよく

他人を叩くのに必死な人、他人をこき下ろしたくて仕方のない人

を見かけます。

なぜ見ず知らずの他人をあんな風に

攻撃できるのか、おれは疑問に思っていました。

そんな時に読んでみたのがこの本。
↓↓↓


『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』

 

この本は脳科学者の中野信子さんが書いたものです。

この本を読んで、

なぜ人が他人を叩きまくるのか分かりました。

シャーデンフロイデ

「シャーデンフロイデ 」という言葉を

聞き慣れない方もいると思います。

シャーデンフロイデとは、

『他人の不幸を喜ぶ気持ち』です。

もっと具体的に言うと

『自分よりも上位の何かを持っている人が

自分と同じレベルかそれよりも低い状態に

引きずり下ろされたときに感じる喜び』

というものです。

このシャーデンフロイデにはオキシトシンという

ホルモンが関係しています。

オキシトシンは

愛情ホルモン、幸せホルモンなどと言われています。

オキシトシンの働き

愛着の形成

オキシトシンは陣痛を促進したり

射乳を促したりといった作用がある一方で、

ストレスレベルを下げたり、母親が子供に対して愛着を形成する

ときにも必要なホルモンです。

さらに母子間だけではなく、

人との愛着関係を形成するときに、

このオキシトシンが働くので、人と仲良くなるときは

このホルモンが必要ということになります。

一般的に女性の方が男性よりも

協調性があったり、人と仲良くなることを好む傾向が

みられるのも、このホルモンの働きです。

まとめると、オキシトシンは

愛着を形成するのに必要なホルモン

ということです。

向社会性の形成

さらにオキシトシンは

子供が社会性を身につけるのにも

必要なものです。

子供は空気を読まずに発言したり、

人を傷つけるような言葉も平気で言います。

しかしオキシトシンの働きで

社会で生きいていくのに必要な性質(向社会性)

を身につけていきます。

その結果、言動に気をつけるようになります。

利他的懲罰

利他的懲罰とは、以下のようなものです。

集団の中に非協力的な行動をとる誰かがいた場合に、

その人に対して自己犠牲を払って他の誰かが罰を与えること。

この利他的懲罰は、社会の規範やルールを維持するために

必須であり、裏切り行為を抑制するのに最も効果的な方法としてヒトが

洗練させてきた仕組みです。

この利他的懲罰によって、平和で安定した社会が支えられています。

世の中には「不謹慎だ」と言って

他人を攻撃する人がいます。

人が不謹慎だと言って他人を攻撃するのは

その必要性があるから。

不謹慎な人物を排除しなければ、

集団全体が「不謹慎」つまり

「ルールを逸脱した状態」になってしまい

集団そのものが崩壊してしまう恐れが出てきます。

誰かを叩くという行為は、本質的にはその集団を守ろうとする行動です。

そして、これは向社会性が高まった結果起きることだと考えられます。

オキシトシンの分泌量が高まり、向社会性が上がると

自分たちの社会を守ろうとして、

ルールを破る人を攻撃するのです。

そして、この利他的懲罰を行うと

ドーパミンが分泌され満足感を得ます。

だから、週刊誌やワイドショーやネット上では

この利他的懲罰の要素を含んだ情報が人気となります。

どうでもいい他人の不倫なんかを

ごちゃごちゃと叩くのは、

この利他的懲罰で気持ちよくなっているからなんですね。

根底にあるのは妬み

しかし、利他的懲罰を与える

根底にあるものは妬みです。

「コストを払わずにタダ乗りする人」のことを

フリーライダーと呼びます。

共同体の中において、人はそれぞれコストを

払っていて、それに対してのリターンを

得ることで社会が成り立っています。

それに対してフリーライダーは

コストを払わずにリターンだけを得ようとします。

医学部を例にとると

試験の資料なんかは部活単位で共有されています。

みんな部活独自の資料を持っていたりして、

部内だけで共有しようとします。

この資料を、その部活に入っていない人が何のコストも

払わずに得ようとすると反発が起きます。

部活に入っている人は、自分の時間やお金などを

捧げて部活に所属して、その資料を得ています。

それなのに、部外者が何のコストも払わずに得るなんて

ズルイですよね。

「ズルイ」という妬みが

他人を攻撃する根底にはあります。

だから社会的・経済的に地位の高い人や

美男・美女なんかが特に激しく攻撃されますよね。

そういう人たちは「自分たちより得をしていてズルイ」

と思われていて、

妬まれているからです。

そして、そういう人たちを引きずり下ろすと

「シャーデンフロイデ」を

感じるというわけです。

正義中毒

人には承認欲求があります。

人は、他人に承認してもらうことで

ドーパミンが大量に放出されます。

そして快感を得るのです。

この快感を得るのに最も効率がいいのが

「匿名で誰かを叩いて、それが多くの人から賛同してもらえる」

というもの。

こうして社会のルールを守る「正義の使者」の

顔をした匿名のネット警察がはびこります。

自分とはほとんど関係のない物事について

社会正義を執行することで、見知らぬ人たちから

賛同を得られるので、その喜びと満足感は

非常に大きなものとなります。

レバレッジが大きい上に、匿名なので

リベンジされる可能性もほとんどない。

利他的懲罰の快感を得るために

「正義中毒」となって、叩ける標的を探す。

 

これってあれですよね、

自慰行為をするために

オカズを探しているわけですよね。

それで

(*´д`*)ちょー気持ちぃぃぃぃぃいいいいい

となっているわけです。

いいね!がいくつで昇天するかは知りませんが

いいね!が5つで昇天したら早漏。

いいね!が100個くらいつかないと昇天できなければ遅漏。

みたいな楽しみ方をしているんですかね?(・ω・)

なんにせよ、これからは

Twitterで利他的懲罰をしている人を

見かけたら、そういう目で見ますね(^-^)

 



ぶっちゃけ、はしょったことも多いですし、

めちゃめちゃ面白いので、

ぜひ読んでみてください。

 

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柳生晃伸
医師を目指して5年間浪人したが不合格。5浪目に後期日程で看護科に入学するも看護科2年のときに大学に通いながら医学科に合格を果たす。 現在、島根大学医学部医学科4年生。(2016年入学)

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